






90歳をこえたら、母がジャックになっちゃった!
田村セツコさん、おすすめ!
「ジャックは超えていく。自由というごちそうを両手にたっぷりかかえて」
絵本作家・イラストレーター・画家の木村かほるさん絵・作。
ある日ジャックというあだ名を得て、パワーアップした92歳の母を画家の娘から見た、笑いありケンカありの介護絵日記!
風濤社より発売
ヒイちゃん――「90歳でジャックになっちゃって、スゴイね」
ジャック――「クズのようなもんです」
ヒイちゃんーー「90歳でジャックになるなんて、エライよ」
ジャック――「生ゴミです」
こういう時、ナンセンスで無表情な顔をしていることが多い。
(ジャック日記より)
「母は、淡々とごく普通に女の人の人生を歩んでおりましたが、長~い時を経て、90歳を迎える頃、突然にと言いますか、いつの間にかジャックになっていたのでした。
本人にジャックって何者? と聞くと「イタズラボウズ」という答えが返って来ました。
数年前、モナコ王室にジャックとガブリエラという男女の双子の赤ん坊が生まれました。今は少年の面影も宿る凛々しいジャック王子ですが、赤ん坊の頃いつもガブリエラにちょっかいを出している姿が宇宙人ぽくて、妙に訳知り顔のおじいさんのようでもありました。
モナコ王室に対しましてはたいへん恐縮ですが、そんな王子様のおでこと雰囲気が、妙にうちの『ジャック』と重なって、ジャック日記が始まってしまいました」(木村秀代「まえがき」より)