百瀬恒彦「敬虔」
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百瀬恒彦「敬虔」

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フォトグラファー百瀬さんの1995年に写したマザー・テレサの作品です。 越前和紙 プリント作品 額サイズ:タテ 62.5cm×ヨコ 47.5cm 百瀬恒彦「特別な人 マザー・テレサ」 仕事柄、女性雑誌を中心に数えきれないほどたくさんの人のポートレートを撮ってきたけれど、そのなかでも僕にとっての「特別な人」がいる。マザー・テレサ。 僕がマザー・テレサと出会ったのは、彼女が亡くなる2年前の1995年2月、インドのコルカタ(カルカッタ)にあるマザーの教会「神の愛の宣教者教会」でだった。このときも雑誌の仕事で、事前に施設などの撮影許可は得ていたのだが、当日、マザーがその教会にいるとはかぎらず、しかも彼女は大の写真嫌いで有名だった。 けれどもその日、ミサにマザー・テレサがどこからともなく、影のようにふっとあらわれた。思ったより小柄な人だった。世界中から集まった人々がどよめくなか、一人ひとりに声をかけながら彼女が僕に近づいてくる。マザーの姿を間近で撮りたいと思った僕は思わず、目の前に来た彼女に「ミサのときの写真を撮らせてください!」と言っていた。一瞬、マザーの人の心を見抜くような鋭い視線に睨まれた。永遠にも思われた時間が経過したあと、マザーの口から出たのは「よいでしょう」という一言だった。 あとで聞くと、マザーがミサで祈る写真を撮ったフォトグラファーはほかにいないのではないかということだった。僕自身、あのときの緊張の一瞬一瞬を思い出すと、いまでも心が震えてくる。 momose tsunehiko <プロフィール> 1947年長野県生まれ。武蔵野美術大学造形学部商業デザイン科卒業。在学中から、数年間にわたってヨーロッパや中近東、アメリカ大陸を旅行。卒業後もフリーランスの写真家として個人で世界各地を旅行、風景でありながら人間、生活に重きを置いた写真を撮り続けている。  これまでにマザー・テレサなど各界著名人の肖像写真や「刺青」をテーマに撮り、和紙にモノクロプリントして日本画の顔料で着色した作品を制作するなど、独自の写真表現の世界を追求、展開している。  1991年、東京・青山でモロッコの古都フェズの人間像をモノクロで撮った初の個展を開いたのを皮切りに、以降、パリやおもに東京で毎年定期的に、精力的に作品を発表。2016年11月には高知県の和紙の町「いの町紙の博物館」で、いの町の和紙を使った特別展(第66回高知県芸術祭協賛行事の一環)を開催している。  共著書に、谷川俊太郎氏の詩と写真集『子どもの肖像』(紀伊國屋書店)、村松友視氏の文と写真集『そして海老蔵』(世界文化社)などがある。 https://www.momosetsunehiko.com/